後味が悪い映画7選
観終わった後に落ち込む映画。
ミリオンダラー・ベイビー
出演 クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン
‘ボクシングで成功を夢見る貧しく孤独な女性マギーと不器用で孤独なトレーナー・フランキーはタッグを組み連戦連勝していくが・・!?
キャッチコピーは「愛を、教えて。」’
感動系スポ根サクセスストーリーだと思ってたら後半まさかのうつ展開に。賛否両論あると思いますが、私はフランキーの決断は間違ってなかったと思います。モ・クシュラ「愛しい人。あなたは私の中を流れる血」(ネタバレ注意)
リリイ・シュシュのすべて
岩井俊二監督
‘中学生の蓮見雄一は鬱屈した日常を送っていた・・
キャッチコピーは「14歳のリアル」’
岩井俊二監督が「自分で遺作を選べるなら、これにしたい。」という作品。
映像はきれいですが始終陰鬱な感じ。リリイ・シュシュ(Salyu)の歌が幻想的でいじめや援助交際など主人公たちの苛酷な日常とのギャップがすごい。あと、このころの市原隼人が犬みたいで可愛い。
トガニ 幼い瞳の告発
ファン・ドンヒョク監督
出演 コン・ユ チョン・ユミ キム・ヒョンス
‘2000~2005年にかけて光州のろうあ者(聞こえない、話せない)学校で実際に起こった、校長・教師による生徒への性的虐待事件の顛末。原作はコン・ジヨンの同名小説。
キャッチコピーは「この子たちの手を放したら、僕は父親には戻れない」’
トガニは朝鮮語で「坩堝(るつぼ)」の意味。閉鎖的な空間での虐待、社会の不条理、人間の醜さに眩暈がします。映画の中で、生徒が主人公に手話で「先生がお父さんだったらいいのに・・」というのですがほんっとーにそう思いました。
実話だと思うと観ていて体調が悪くなります。唯一良かったのは、この映画が公開され世間に事件が知られることにより社会的な動きがあったことです。
ミスト
出演 トーマス・ジェーン マーシャ・ゲイ・ハーデン ローリー・ホールデン
‘霧の中、未知の生物と人間同士の争いに追い詰められていく。原作はスティーヴン・キングの同名小説。
キャッチコピーは「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」’
「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」などのコンビ。モンスターパニックムービーとして面白く見ていましたが、ラストで絶望。
ちなみに原作ではラストが違って、スティーヴン・キングいわく「執筆中に思いついていたら、自分もこれにしたのに」。
ボーイズ・ドント・クライ
出演 ヒラリー・スワンク クロエ・セヴィニー ピーター・サースガード
‘性同一性障害のティーナ・ブランドンは見た目と心は男性だが身体的には女性の二十歳の美少年。女性ということは隠し、田舎町でトムとジョンというならず者達と知り合い、ラナという女性と恋に落ちるが・・。1993年に起きた実際の事件が元。
キャッチコピーは「自分自身を見出すための勇気を描いた衝撃の実話」’
ヒラリー・スワンクはこの役でアカデミー主演女優賞他たくさんの賞を受賞。
ブランドンが痛々しいです。
ウィンターズ・ボーン
出演 ジェニファー・ローレンス ジョン・ホークス デイル・ディッキー
‘17歳の少女リーは貧しい寒村で心を病んだ母と幼い妹弟を抱える一家の大黒柱。自宅と所有する森林が父の保釈金の担保となっていたため、行方不明の父を探そうと叔父に頼るが、父の消息を探るのはタブーだと言われる・・
キャッチコピーは「ずっと一緒にいるために、彼女は大人になるしかなかった」’
映画の舞台であるアメリカ南東部ミズーリ州オザーク高原は、スコットランド系移民の子孫(蔑称ヒルビリー)が暮らす村。ヒルビリーの人々は貧困層で、血族に従い伝統を重んじ、種族の掟で生きる社会だそうです。
このことを知らないまま見たので、戸惑いました。なんだこの異様な世界は!
凶悪
白石和彌監督
‘ある死刑囚の告発を受け、ジャーナリストの藤井がおぞましい事件の顛末を追う。原作はベストセラーノンフィクション「凶悪‐ある死刑囚の告発‐」。
キャッチコピーは「それは、ある死刑囚の告白から始まった。」’
ピエール瀧さん・・アナと雪の女王のオラフと同じ人がやってるとは思えません。リリー・フランキーも「そして父になる」とは打って変わって、純粋な悪です。